#マイドヨルの妄想族 してみた。
もうすぐ最終回を迎えるという情報が流れているジャニーズWEST冠番組「ドヨルの妄想族」。
私も妄想してみました。
きっかけはこちらのマイPさんのブログ。
よっしゃ書いてみよう!と気楽な気持ちで始めたんだけど想像以上に難しかったです。
ジャニストってすげーなと心から思いました。
まず1枚目。
・くまのぬいぐるみが机に向かっている写真
このぬいぐるみの持ち主は、勉強が苦手な高校生の男の子。
今日も全然終わらない宿題に頭を抱えていた。
「ほんま何で終わらへんねん…。多すぎやろ。面倒くさいわ…」
その時ふと、部屋の隅に置かれたぬいぐるみが目に入った。
それは小さいころ、知り合いにもらったものだった。
男子高校生の部屋にぬいぐるみなんて不似合いにもほどがあるが、どうにも捨てられず、今も部屋の片隅で俺を見つめている。
「毎日そんなとこで暇やろ。お前が代わりにこれやってや。………そんなことできるわけないか」
俺はペンを置いて、寝ることにした。
「おやすみ」
誰にともなくつぶやいて、電気を消した俺は布団にもぐりこんだ。
次の日の朝。
目を覚ますと、部屋の隅においてあったはずのぬいぐるみが椅子に座っていた。
「え?俺こんなとこに置いたっけなぁ…」
次の瞬間、驚きで息を呑んだ。
昨日放り出したはずの宿題が全て終わっていたのだ。
「え?どういうこと?」
何度見ても最後のページまで問題が解かれていた。
椅子の上には例のぬいぐるみ。
「お前がやってくれたんか?ありがとう!これで今日は怒られんで済むわ!」
俺は上機嫌で高校に向かった。
いつもは憂鬱な提出時間も今日は違った。
友達『お前、何ニヤニヤしてんねん』
「今日はちゃんと宿題やってきてん、俺」
友達『お前が?珍しいな、雪でも降るんちゃう?(笑)』
「俺もたまには本気出すねん。やれば出来る子やからな」
授業が終わり、家に帰った。
そして真っ先にぬいぐるみの元へ駆け寄った。
「ほんまにありがとう!助かったわ!」
その日から毎晩、ぬいぐるみが宿題をやってくれるようになった。
宿題をやっている姿を見ようと何度もチャレンジしたが、一瞬目を離した隙に全て終わっていた。
宿題を出せと怒られることもなくなり、先生に褒められるようになった。
しかし、自分でやっていないのでテストは散々。目も当てられない結果だった。
そして、不思議な出来事も起き始めた。
気がついたら違う場所にいた。何故か道路の真ん中を歩いていた。赤信号で進もうとしたこともあった。
原因はわからなかった。
数ヶ月経って、またテスト週間がやってきた。
前回の結果がひどかったので、次は頑張ろうと思っていた。
「なあ、今回は俺がちゃんと宿題やるから」
ぬいぐるみにそう宣言し真面目に取り組んだ。
勉強の途中で寝てしまうこともあった。
しかし、勝手に宿題が終わっていることはなかった。
テストの結果は、自分にしては上出来といえるものだった。
テストが終わって数日経った夜、なにかの物音で目が覚めた。
電気を点け、机のほうを見た瞬間………
「うわっ!」
いつもぬいぐるみが座っていた椅子に見知らぬ男の子が座っていた。
「だ、誰?」
年齢は9歳、小学3年生ぐらいだろうか。手にはあのぬいぐるみが抱かれていた。
男の子『お兄ちゃん、ズルいよ』
「え?」
『これ、僕のぬいぐるみなんだよ』
そういえばこのクマは母親が知り合いからもらったものだった。
『僕さ、死んじゃったんだよ。交通事故で』
「え、え、幽霊??」
『うん。未練があって天国にいけなかったの。だから、このクマさんに乗り移ってたんだよ』
「いや、ちょっと待って。全然意味わからへん…」
『僕はもっと生きたかった。もっと遊びたかった。もっともっと勉強したかったのに!』
「……」
『お兄ちゃんはズルいよ。お兄ちゃんは何不自由なく過ごしているのに、僕がしたかったこと、全部叶えられるのに、なのに…何もしない』
「俺は…」
『だから、奪ってやろうと思った』
「どういうこと?」
『変なこといっぱいあったでしょ?違う場所に移動してたりとか』
「あった」
『それは僕がお兄ちゃんを操ってたからだよ。入れ替わろうと思った』
「それって…」
『お兄ちゃんが僕に、僕がお兄ちゃんになるってことだよ』
「じゃあ俺は?」
『死んじゃうよ』
「そんなんアカンって!」
『でもね、やめた。お兄ちゃん、前のテストがんばってた。予想外だったよ。お兄ちゃん、僕に頼ってもう勉強をすることなんてないと思ってたから。思ってたより、ちょっとだけ、ちょっとだけど、真面目に生きてるみたいだったし』
「よかった…」
『だから、入れ替わらないから、僕の分も精一杯生きてね。僕の分も勉強して、遊んで、人生を楽しんでね。僕、お兄ちゃんに期待してるから』
「…わかった。お前がガッカリするような人生は送らへんから」
『約束ね。はい』
小指が差し出された。
「え?」
『約束なら、指きりげんまんでしょ?』
小指を絡ませる。
「『指きりげんまん、うそついたら、針千本のーます 指きった!』」
『お兄ちゃん、約束だからね』
「うん」
『うそついたら連れて行くから』
「行き先は?」
『天国。いや地獄かな?』
「冗談って笑われへんのが怖いな」
『じゃあね、お兄ちゃん。あ、このクマさんね、クマじろうって名前だったんだよ。そう呼んであげてね』
「うん、わかった。じゃあ」
『ばいばい』
「ばいばい」
男の子は、地面に落ちた雪のように消えた。
椅子の上にぬいぐるみ…いや、クマじろう。
「俺、頑張るわ」
明日学校に行ったら、わからないところを先生に聞きに行こう。
「地獄に連れて行かれても困るし」
どこかで見守っているであろう男の子にそうつぶやいて、電気を消した俺は布団にもぐりこんだ。
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いやーよくこの内容で2000字も書けたなって。
どうも妄想が浮かばなくて、ありふれた設定、ありふれた展開になってしまいました。
ひとつの記事に4枚の妄想を全部書こうと思っていたんですが、
1枚目が想像以上に長くなってしまった&他の妄想が浮かばないのでここで終わります。
最後に…
悩んだりもしたけど、とっても楽しく妄想できました!
こんな機会を作ってくださった、マイPさん!
ありがとうございました!!!